イーサリアムの共同設立者であるJoseph Lubin氏は、最近の仮想通貨の価格低迷が市場の成長の妨げになるとは考えていないと語った。
先週行われたBloombergのインタビューでは、価格の崩壊はビットコインが誕生した2009年以降のブロックチェーンエコシステムにおいて新しい発展ではないと主張した。
同氏はさらに、価格が下落しているにもかかわらず、厳しい監視下では「成長は指数関数的であった」ため、価格のバブルを振り返って見た時にはチャート上で起こる「小さな吹き出もの」のように見えるとも述べた。
「人々はテクノロジーに成功の有望さを見ているため、急ぎたいという気持ちがある。基本的なインフラストラクチャーを構築し、修正をしていくことで潜在的な可能性はさらに見えてくる。私は価格の上昇とエコシステムの基本的なインフラストラクチャーの成長との間には強い相関があると思っている。」
Lubin氏はイーサリアムを去った後、そのイーサリアムのネットワークをベースとした新興企業を支援するConsenSysを立ち上げた。
Lubin氏にとって、バブルはポジティブとネガティブの両方の面をもつエコシステムであるという。仮想通貨市場で起こった数々のバブルは、より多くのエコシステムへ注目を集めた。企業、起業家、開発者、投資家などの注目を集め、基本的なインフラストラクチャーを構築する可能性を呼び起こし、より多くの価値を創造していった。
仮想通貨の価格の不安定さはトレーダーによって生じたものだが、昨今の価格の下落はエコシステムのインフラストラクチャーや開発のスピードを遅らせることはないと主張した。
「私たちは、私たちの生態系における活動の指数関数的増加を感じている。新しい拡張性のあるテクノロジー、それに伴ってできた新しいチームやプロジェクト、エコシステムへ参入する開発者、エコシステムに適応した企業など、様々な面で圧倒されている。」
仮想通貨の相場の低迷は、通貨として見ればリスクが高いという見方ができるが、Lubin氏が言うように、技術的に後退させる原因とは言えず、むしろ技術は着実に前に進んでいると言えるだろう。
参考:Bloomberg