「改ざんできない」特性を持つブロックチェーン技術を活用し、商品の「真贋(しんがん)選定」を行うことができるプラットフォームが特徴の仮想通貨・VeChain(VET)は、中国政府と提携を結んでいるという点で他の追跡系ブロックチェーンと一線を画している。
そんなVeChainがこの度、NTTドコモ社が主催する「5Gオープンパートナーシッププログラム」に正式参加することを明らかにした。6日、VeChainが公式ブログ上で発表した。5Gとは、NTTはドコモ社が2020年の商用サービス開始を目指している高速かつ大容量の次世代移動通信システムである。以下はVeChainがプレスリリースで発表した内容の一部である。
「我々のゴールは、我々の顧客のためにトレーサビリティ、サプライチェーン管理、スマートフォンにおけるデータサービス容量を強化し、サービスを充実させることを目標としている。日本におけるトレーサビリティのユースケースを我々のエコシステムに反映させるという継続的な努力により、5Gは現在のVeChainに付加価値をもたらすことになるだろう。」
NTTドコモの5Gオープンパートナープログラムは、2018年1月に公表され、4月から参加企業・団体に、5Gの技術と使用に関する情報提供に加え、パートナー間の意見交換を行う5Gパートナーワークショップの場を提供している。具体的には、5Gの実験基地局装置や、実験移動局に接続する映像伝送機器などがパートナーに対して無償で提供されるといった技術検証環境が提供される。
すでに同プログラムのパートナーには日本の銀行や自動車メーカー、メディア、医薬関係の企業、IT企業といった様々な分野の大小の企業が含まれている。VeChainにとっては、日本でのネットワークを広げる機会ともなりそうだ。
参考:Medium(VeChain)