Wikipedia(ウィキペディア)の創設者であるJimmy Wales(ジミー・ウェールズ)氏は、仮想通貨に関与する可能性を否定している。
ウェールズ氏は、ウィキペディアで仮想通貨を活用する機会があるのか、ICOを検討しているのか、といったBusiness Insiderのインタビューに対し
「我々は絶対にそれをするつもりはありません。まったくの無関心です。」
と語った。
「ブロックチェーン技術には関心があります。それは超興味深い技術ですが、傍らで狂気と誇大宣伝がたくさんあるバブルです。」
と付け加えた。
ウェールズ氏は以前から「ICOは絶対に詐欺」だと主張しているが、これらの発言は今年5月にベルリンで開催されたBlockshow Europeカンファレンスで語ったことを反響している。
ウェールズ氏の意見は、現在「世界初のブロックチェーン百科事典」と称しているオンライン百科事典であるEveripedia(エベリペディア)の最高情報責任者(CIO)であるウィキペディアの共同設立者であるLarry Sanger(ラリー・サンガー)氏がブロックチェーンの分野にいることと対称的な姿勢が伺える。
サンガー氏は、「間違った情報の時代に知識を共有するための透明で不変かつ分散化されたプロトコルから大いに利を得ている。」と昨年末にエベリペディアのCIOに任命された後の声明で述べた。「私たちは、エベリペディアをウィキペディアより包括的にするだけでなく、あらゆるトピックについて最高の百科事典の記事を見つけることを可能にする中立的な枠組みを作り出す手助けをするでしょう。」
ウィキメディア財団(ウィキペディアやその他のWikiベースのプロジェクトを運営する非営利団体)は、2014年以降、ビットコインで寄付を受け入れている。しかし、これは非営利団体として受け入れをしているものであり、当時ウィキメディア財団は米国内国歳入庁( US Internal Revenue Service)が仮想通貨をどのように扱うべきかについての指針を出した後、これらの寄付を受け入れ始めたに過ぎないと説明している。
以降、ウィキメディア財団は、寄付ページでは他の仮想通貨を受け入れていない。