コンサル大手のアクセンチュアは、物流ネットワークの改善にブロックチェーンの活用を計画していることを同社が関連する特許を申請している事でわかった。

米国特許商標庁(USPTO)が26日に発表した文書によれば、アクセンチュアは様々な大手企業の先例に倣い、物流の動きを安全にし、スピードを高めて、その効率性を上げるためにブロックチェーンを利用したいと考えている。

申請書によれば、提案されているシステムは、出荷されたプロダクトの情報をブロックチェーン上に記録し、プロダクトにステータスや状態を確認するため、データを使用しプロダクトの追跡を行う。

ネットワークにつながったデバイスは、ブロックチェーン上に記録されているデータを照合し、デバイスはプロダクトを認証する情報と、ブロックチェーンの暗号化された記録との比較を行い、プロダクトを検証するという。

このデバイスは、プロダクトが目的地に到着した際に通知を行うこともできる。

今回の動きから、アクセンチュアのブロックチェーンへの感心へのさらなる高まりを示すものであり、同社は今月、フランスの航空宇宙企業であるタレスと共同で航空宇宙産業向けのサプライチェーンツールも発表している。

さらにアクセンチュアは3月に、製薬サプライチェーンでのブロックチェーン導入に向けて取り組むために、グローバル物流事業者であるDHLと連携している。

医薬品を追跡する台帳には、製造会社、倉庫、流通業者、薬局、病院、医師などの関係者が共有するのを検討しており、実験室におけるシュミレーションでは、ブロックチェーンが1秒あたり70億個以上の独自のシリアルナンバーと1,500種類以上の取引を処理できることもあきらかとなっている。

DHLサプライチェーンのキース・ターナーCIOは偽造品が出るリスクを減らし、実際に人の命を救う場面で、大きな一歩を踏み出すことになるだろうと強調している。

物流業界に無駄やロスを少なくし、コスト削減するためにはブロックチェーンは最適な技術であることには間違いない。実用化に向けて期待が高まる。

参考:USPTO