米Ripple(リップル)社は9日、「リップル」と「XRP」の違いを公式サイト上にて公開した。違いは5つの質問に答える形式で解説されている。

リップル・XRPとは何なのか?

-リップル
グローバルな送金において最も効果的なソリューションを提供するテクノロジー会社である。

-XRP
独立したデジタル資産。XRP Ledgerは、ブロックチェーン技術を採用したオープンソースである。

どのようにお互いに関係しているのか?

-リップル
XRPと、xRapidにXRP ledgerを使用するソフトウェア会社。デジタル資産やテクノロジー自体をコントロールすることは出来ない。リップルは600億のXRPを保有している。(うち550億はエスクロー預託によるロックアップ)

-XRP
XRP Ledgerは単一の企業によって所有されることが出来ない。リップルを含め、個人や企業から完全に独立した存在である。

誰が制御しているのか?

-リップル
リップルの重役、創設者、従業員。

-XRP
XRPを扱っている、そのテクノロジーを使っている、またはXRP、XRP Ledgerに貢献しているコミュニティ。

誰が使用しているのか?

-リップル
金融機関がリップルの製品を使用。

-XRP
誰でも取引にXRPまたはXRP Ledgerを使用することが出来る。

誰が所有しているのか?

-リップル
リップルの株を保有する創設者、投資家、従業員。

-XRP
誰でもXRPを所有することが出来る。

(リップル公式サイトより)

2017年にXRPの価格が急騰したことで注目を集めたリップルだが、上記でも記されているように、「リップル=XRP」ではない。リップルは送金システムを提供している会社であり、XRPはリップルのシステム内で使用される通貨である。

最近話題となっている証券問題については、XRPは完全に独立した独自通貨であることからも証券ではないという声も多いが、550億XRPがエスクローであるとは言え、大半のXRPを保有している点について強い集中度を示唆していると主張している人も少なくない。

企業としてリップルとXRPの違いを明確に打ち出したリップル社だが、アメリカの規制当局SECがXRPをどのように捉えるかについては現在も様々な憶測が飛び交っている。証券であるか否かは今後も議論の余地があり、投資家にとって重要な内容であると言えるだろう。

参考:Ripple