インド最大の仮想通貨取引所であるzebpay(ゼブペイ)が4日、インドの法定通貨であるルピーの預金の引き出しを停止することを発表した。

その理由としてインドでは仮想通貨の取引禁止令の施行が今月5日に迫っている事としている。

ゼブペイの声明の中では、最近のイベントは制御不能とした上で、「銀行が再び我々に許可を出すまでゼブペイのアプリで、インドルピーの預金と引き出しをすることを停止した」と記載している。

インドでは、3日にインドの最高裁がインド準備銀行であるRBIが銀行に対して出した仮想通貨関連事業との取引禁止令によって影響を受けた取引所への暫定救済措置を与えない事を決定しており、それに対し最高裁は取引禁止令への異議申し立てに関する公聴会を20日に開くことを確認している。

取引禁止令を発表する方針が発表された4月6日以降に、一部の仮想通貨事業者は法定通貨の提供する代替案を模索している。

例えば仮想通貨取引所のWazirxは、取引所内での法定通貨と仮想通貨の交換を必要としないP2Pのプラットフォームへの変更を予定している。WazirxのCEOは、もし仮想通貨の取引所が銀行業務をできないというのであれば、銀行業務をやらない解決方法を模索する事になるだろうとも述べている。

他の業者と同様に疑わしい行為を発見、報告し、取り除くことに神経を尖らせているとも訴え、インドの仮想通貨業界を公平、公正な環境に整えて行くように慎重に進めている様子が伺える。

参考:zebpay