ウォール街で、初めてビットコインをカバーした金融アナリストは、ビットコインへの投資を避けるべきであるとし、新しい勧告をしました。
データトレック・リサーチ(ニューヨーク)の共同創業者で、長く投資分析に携わるNick Colas(ニック・コラス)氏は、CNBCのインタビューで、ビットコイン(BTC)の購入を控えるべきだと注意を呼びかけました。
「ビットコインは長い間下落し続けてきており、多くの人々から“今は購入するのに適切な時期なのか?”という質問が寄せられています。単刀直入に言うと、答えは“ノー”です。12月に上場されたビットコイン先物は多くの熱意があり、間違いなくバブルでした。しかし、今はビットコイン購入に興味を示す新規参入者は少なくなっております。Google検索によれば、12月と1月のピーク時と比べて85~90%と検索数が減っています。」
さらに、ビットコインを管理するために必要な“ウォレット”の伸び率が低くなっていることも、懸念事項の一つとして挙げました。昨年は毎月5~7%もあった伸び率ですが、先月は2.2%と現在は低迷中です。
コラス氏によると、重要なのはETFや取引デスクと関係なく、現実世界で採用されることであると言います。
「他の新しいテクノロジーがそうであるように、より価値のあるものにするためには、新しく採用する者が多くなければなりません。そうすれば確固たる道が確保されやすくなり、世間の関心も再熱するでしょう。」
しかし、今のところはゲームで言うところのいわゆる入力待ち(待機)状態で、この状態は3~5年は続く可能性があるとコラス氏は述べました。
長期にわたり下落トレンドを形成しているビットコインですが、反発しようとしているのか下落トレンドが続いているのかの見分けがつかない状態が続いており、今後の動向については多くの投資家たちの注目が集まるところ。コラス氏が述べたように3~5年この状態が続くとすれば、ビットコインへの投資に対する警戒心は今後も高めていく必要があるでしょう。
参考:CNBC