ビットコインABCでのフルノード開発者として先導を切っているAmaury Sechet(サチェット)氏がビットコインキャッシュ(BCH)をハードフォークし、いくつかのアップデートと共に、大きなブロックサイズの承認が可能になると明らかにしました。

ハードフォークはあくまで予定とされていますが、ブロック数の変動を考慮し、おおよそ5月15日頃になる模様です。

今度のハードフォークでは容量の増加により迅速な取引を可能にするとし、ブロックサイズは32MBまで拡大される計画です。現状8MBですので、実に4倍にもなります。

今年3月、日本で行われたSatoshi’s Visionでのインタビューによりサチェット氏は拡張の変更をペイパルレベルでの支払いを実現させると説明しており、さらにイーサリアムのようなスマートコントラクト機能を導入する可能性があるとしています。

今回、複数のプロトコルを実装することで、様々なことを円滑に作動する事が重要だとしています。例えば、1つの実装で作動不良が起きた場合に他の実装を用意しておけば、ネットワークを作動し続けることができるとしており、さらに複数のプロトコル実装は独占を避けることになることから、公平性を促進させる目的もあるとしています。

これはBTCなど一部で見られる独占的な状況を避けることができ、仮想通貨としての本来の意味が得られるのではないでしょうか。

さらに複数のプロトコルであれば、NEOを例えて言うと様々なプログラミング言語に対応している事でより多くの技術者が参加する事もでき、コミュニティの健全性が保たれています。ビットコインキャッシュも公平性を重視した流れになっていくと考えられます。

今後、BTCはライトニングネットワークを導入、イーサリアム(ETH)はシャーディングなどを導入するハードフォークがありますが、ビットコインキャッシュもより広く普及、実用されるためにも優れた技術を新たに導入していく必要があるでしょう。市場参加者からはビットコインキャッシュの今後の進展に期待の声が集まっています。

参考:CCN