チャットアプリで知られるLINEは2日、韓国でブロックチェーン技術を扱う子会社Unblock(アンブロック)を設立したことを、LINEの韓国語版サイトにて発表しました。

アンブロックは、ブロックチェーン技術をLINEの様々なサービスに連携させる事を目指しており、ブロックチェーン技術を基にした広告事業を展開するAD4thの共同創設者を代表者として選任しました。

LINEは3月に、野村ホールディングとの業務提携を発表し、両社の共同出資で新会社LINE証券を5月にも設立する計画をしています。LINE証券はプラットフォーム上で、株取引や投資相談をすることを考えており、事前にブロックチェーン上で設計・管理できるところは取りいれたいところだと考えられます。また、この他にも数々のLINEのサービスと連携すればブロックチェーンによるコスト削減も狙えるでしょう。

韓国ではカカオが競合となりますが、カカオ自身も3月にブロックチェーン技術の子会社設立を発表した事で、チャットアプリ全体としてブロックチェーン技術が他の分野より、先に行くと思われます。

テレグラムに対しては、2回のICO(イニシャル・コイン・オファリング)の募集により、それぞれ8億5,000万ドル(約905億円)を調達することで、さらにブロックチェーン技術の開発に充てることから、今後LINEやカカオにおいても、より優れた技術を導入するためICOによる資金調達を行う可能性も考えられます。

今後、仮にLINEがテレグラムのように独自トークンを発行するとなれば、市場は大いに注目するでしょう。今のところはLINEの利用者にとっては情報漏洩を防ぐ手段としてブロックチェーン技術の活用やさらなるサービス拡大に期待されます。

参考:LINE