IT、ネットワークの世界大手である、シスコがブロックチェーン技術に基づいた機密性の高いグループ通信方式を開発している事が3月29日に公開されたUSPTO(米国特許商標庁)の特許出願情報により明らかとなりました。
出願内容は、ブロックチェーン技術によって、メッセージンググループ、ファイル共有、メンバー履歴の追跡における機密性と安全性が向上する技術です。
これまでの技術では、グループ内でのファイルの共有や改ざんを守るとなるとセキュリティ面において対応しきれない部分がありましたが、今回のブロックチェーン技術を導入する事で、メンバー更新、共有、改ざん耐性の獲得、メンバー履歴の追跡が可能になり、今後シスコの技術を取り入れたメッセージングサービスにユーザーが安心して利用出来るようになります。
ブロックチェーン技術によって暗号鍵の使用により安全なネットワークの確立を提案でき、ネットワーク上でパスワードを盗まれることや、なりすまし防止にも役立ちます。例えば日常の場面では、普段使われているSNSでこの技術が導入されれば、知らない人から急なオファーや販促活動もなくなってくると考えられます。また、ケースにもよりますが、アカウントの乗っ取りなどからも守られるでしょう。
シスコの今回の出願は昨年12月、シスコでのブロックチェーンをIoTデバイスの追跡に利用することを提案した過去の出願を継続しており、IoTは通信分野にて使われる技術であることから、今後スマホによる遠隔操作がさらに普及するのも見越し、ブロックチェーンとネットワークの絡みで今後もネットワークの大手として首位を進んでいく事でしょう。ネットワーク上でのハッキング被害を少なくする意味で、今回の出願はブロックチェーンや仮想通貨だけでなく、ネットに関わる全ての方に大きなメリットが得られると考えられます。
参考:USPTO