楽天の会長である、三木谷浩史氏は27日、スペインのバルセロナで開催されたモバイル端末のイベント「Mobile World Congress」の中で、ブロックチェーン技術を活用し、楽天の提供するポイントサービス(楽天スーパーポイント)などを管理する楽天コインを発行する計画を明らかにしました。TechCrunchによって伝えられています。
今回の発表で、楽天コインはブロックチェーン技術を活用したボーダレスな通貨としており、楽天が運営するインターネット・ショッピングモールである、楽天市場で利用されることで、越境ECが活性化されることなども考えられます。
また、インターネット上での小売業という意味合いでアマゾンとも比較されることが多い楽天ですが、これは全く性質の異なるビジネスモデルで、三木谷氏は以下のように述べています。
「(楽天は)アマゾンとは非常に異なります。基本的に、弊社のコンセプトは小売業者と購入者のネットワークを再構築することです。弊社は顧客から切り離さないように、触媒として機能します。これは私たちの哲学です。単に社会に力を与えてより多くの利便性を提供するだけではありません。」
アマゾンも以前、仮想通貨関連のドメインを取得するなど、アマゾンコインを発行するのではといったウワサや、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、リップル(XRP)など仮想通貨決済に対応するのでは?といった憶測も飛び交っています。現段階では単なる憶測レベルですが、今後アマゾンが仮想通貨関連事業に参入してくる可能性は非常に高いと予測されます。
今回の楽天コインのリリースの時期や機能・性能など詳細については触れられておりません。先日、日本国内第4のMNO(移動体通信事業者)として申請していることも話題となり事業を拡大している楽天。今後の展開からも目が離せません。
参考:TechCrunch