国際送金サービス大手のウェスタンユニオンがリップル社のソリューションxRapidをテストしていることが分かりました。Bloombergによって伝えられています。

今回テストしているxRapidはデジタルアセットXRPを実際に使った送金技術です。最近では、このソリューションをマネーグラムがパイロットしていることも発表されました。また、外貨両替サービスのMercury FXや大手通信サービスのIDT Corporationが使用することも発表されています。

以前より、ウェスタンユニオンとの提携がささやかれていたリップルですが、今回のテストでその技術・性能が認められれば実用の可能性も考えられます。ウェスタンユニオンのCEOである、Hikmet Ersek氏は以下のように述べています。

「私たちは、決済処理と運転資本の最適化や規制の部分、特にブロックチェーンのコンプライアンスの部分について検討しています。」

「そして、私たちはリップルといくつかのテストをしています。」

ウェスタンユニオンは米国に拠点を置き、世界200ヶ国、160年の歴史を持つ世界最大手の国際送金サービスです。このような大手が実際にXRPを活用した送金を行えば、リップル社だけでなく、仮想通貨市場全体にとっても大きな恩恵となるのではないでしょうか。リップル社はBloombergに対し、以下のように述べています。

「ウェスタンユニオンとはいくつかの製品をしばらくテストしてきました。私たちは、支払いフローにXRPを使用するxRapidのパイロット実装に向けた作業に興奮しています。」

仮想通貨と言えば、その価格ばかりに注目されますが、その根幹技術であるブロックチェーン技術/DLTが生活の身近に浸透してきているということも知っておくと良いでしょう。ウェスタンユニオンと正式に提携が決定し、公式発表がされたわけではありませんが、今回のテストにより、XRPが実用されることに期待の声が高まっています。

参考:Bloomberg