リップル社は7日、中国の大手送金業者LianLianがRippleNetに参加したことを発表しました。

LianLianは、中国人民銀行からライセンスを取得しており、香港で1億5,000万人のユーザーを持ち、Amazon、Ali Express、eBayといった主要なオンライン小売サイトを含む、EC業者・消費者との間で年間数十億ドルの支払いを処理しています。

今回の発表の中で、LianLianのCEOである、Aurthur Zhu氏は以下のように述べました。

「LianLian Internationalは中国国内及び国外における送金の事業経験を持つ業界のリーダーであり、数多くの販売業者とパートナーを抱えています。」

「RippleNetによって、その経験をさらに深め、我々がカバーする19通貨の市場においてブロックチェーンを活用した即時送金を顧客に提供することでマーケットシェアを拡大していきたいと考えています。今後Ripple社と協力して新たな市場においてRippleNetの参加金融機関と中国の間の送金フローに対応していくことを楽しみにしています。」

LianLianはRippleNetに参加している100以上からなる、各国の機関・企業から中国のEC市場をつなぐグローバルな支払いを実現するために、リップルの提供するソリューション、xCurrentを決済プラットフォームとして使用する予定です。これにより、低コストかつ摩擦のないリアルタイムな送金が実現されます。

リップル社のディレクターである、吉川絵美氏は以下のように述べました。

「中国のEコマース市場に関する国際送金は2017年には$1.07Tn(約117兆円)に達しました。これらの送金をより高速により低コストにする、非常に大きな機会が存在しています。」

「RippleNetによって、LianLianは販売業者と消費者に対して、以前は不可能であったレベルで、中国におけるより高速でよりコスト効率の高い送金を実現します。私たちはRippleNetのメンバーをLianLianと繋ぐことができることを楽しみにしています。」

国際送金市場のシェアを拡大するべく活動しているリップル社ですが、今回のLianLianのRippleNet参加により、中国という大きな門戸を開くことになりました。IoV(価値のインターネット)の実現に向け、グローバルに展開していくリップル社の動向に期待が高まっています。

参考:Ripple , 中国人民銀行