米国で先週、ロングアイランド・アイスティーという飲料会社が、社名を「ロング・ブロックチェーン」へと変更し、21日前日比で一時、株価が約290%もの上昇を見せ話題となりました。Bloombergによって伝えられています。
最近のフィンテック関連会社への期待により投資家から多くの関心を集めたことが起因していると見られています。まさにITバブルの時のようだという意見も見られます。また、英国のオンラインという情報通信会社は10月に「オンライン・ブロックチェーン」へと変更し、15ポンドから84ポンドへと5倍以上にも上昇しています。
ここで、香港のウーロン茶メーカー、坪山茶業集団が社名を「ブロックチェーングループ」に変更し、一旗揚げようという意気込みが見られました。しかし、このブロックチェーングループの株価は年初来で80%以上の下げとなってしまいました。
坪山茶業集団がフィンテックやブロックチェーン関連事業への参入を検討していたのかは不明ですが、世の注目を集めるためや人気のためだけに、何でもかんでもブロックチェーンにあやかろうという考えは失敗の元になってしまうという例でしょうか。真意は不明ですので言及は控えますが、ブロックチェーン技術の認知を上げるためや普及のためであれば素晴らしい取り組みではあります。
一般的な認知として「ブロックチェーン」と聞けば「ビットコイン」や「仮想通貨」といったものが連想されるでしょうか?投資家の間では注目されるワードともなっています。
このところ国内でも仮想通貨関連の会社は軒並み株価を上昇させています。本当にブロックチェーン事業を行っている会社であれば期待できますが、中には関係なく社名だけブロックチェーンと付いている会社も増えてくるかもしれませんので、出資する際には事業内容を確認するなど注意が必要です。
参考:Bloomberg