ビットコインなど仮想通貨の乱高下は今に始まったことではありませんが、この下落ムードの中で、リップル(XRP)が注目されています。

28日には過去最高値更新となる1.47ドル(約166円)を付けました。2017年初が0.006ドル(約0.67円)ほどでしたので実に200倍以上の高騰になります。(CoinMarketCap)

まさにSkyrocketとでも言うべきでしょうか。特に今年5月に0.03ドルから0.4ドルまでの上昇と、今月12月に0.23ドルほどから5倍以上にも価格を上げた時は大きく話題になりました。

28日現在の仮想通貨市場は、全体的に下げており、やはり基軸として使われるビットコイン(BTC)の下落に釣られるような形が見られます。ちょうど先週に市場全体が落ち込んだ時と同じような形で上位の主要アルトコインではXRPのみがプラスとなっています。

仮想通貨時価総額1228
仮想通貨時価総額ランキング(CoinMarketCap)

今回のプラス要因として考えられているのは、SBI Ripple AsiaがJCB、クレディセゾン、三井住友カード等とブロックチェーンを活用したカードコンソーシアムを発足し、これの発表がありました。

また、来年に日本国内ではSBIバーチャル・カレンシーズ、香港ではグローバルな取引所、Digital Asset Exchange(仮称)が開業予定となっており、SBIによる仮想通貨を主軸とした一環の取り組みから、XRPやリップルにも期待感も見られます。

海外でも急速にリップルや、そのデジタルアセットであるXRP(エックスアールピー)の認知が広まっています。360 Blockchain USAのCEOである、Jeff Koyen氏はXRPの価値を強調し、「安定性と主流のユースケース」を指摘しました。この時の高値1.43ドルを突破した後、Koyen氏は以下のように述べました。

「リップル(XRP)は(長期保有目的で)買い増しだ。」

また、XRPは間もなく米国の大手仮想通貨取引所で取引される可能性があるというウワサも出ています。そのひとつの候補がコインベースです。現在コインベースではビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、ライトコインと4つの仮想通貨をサポートしていますが、これは時価総額上位5の銘柄のうち、XRPを除く4つです。

仮想通貨の中でのXRPの存在価値を考慮すれば、XRPがコインベースに追加されることは何ら不自然なことはありませんが、過剰な期待は禁物ですので、ウワサ程度にとどめておくべきでしょうか。

市場全体的にはボラティリティ(価格変動率)が拡大していますので、最近のXRP価格が1ドル(約113円)のレベルを維持できるかも注目です。

また、他の仮想通貨が全体的に下落しているのはビットコインが下げていることが波及していると考えられているので、落ち着くまではパニックを起こしたり、狼狽売りをしないことを推奨します。こればかりは取得価額にもよりますので、非常に難しい判断が求められます。市場では今後の相場動向が注目されています。

参考:Forbes