ウォール街のFundstrat Global Advisor(ファンドストラット)の共同設立者でストラテジストのTom Lee(トム・リー)氏は、仮想通貨の強気予測でも知られていますが、12日のCNBCの番組「Squawk Box」の中で、仮想通貨に対する自身の見解を新たに示しました。

リー氏によると、主要な仮想通貨の価値は継続して上がっていくとし、以下のように述べました。

「仮想通貨は、ミレニアル世代(1980年代以降出生の世代)の関心が高く、大きな成長を遂げるでしょう。また、1980年代にベビーブーマーが株式市場を牽引したことも今の仮想通貨市場と酷似しています。」

多くのストラテジストやアナリストたちは、このところのビットコインなど仮想通貨の熱狂を何かと結びつけることが見受けられますが、あながち的外れでの見解ではなさそうです。その裏付けとして以下のようにも話しています。

「今、ミレニアル世代の平均年齢は25歳です。1982年のベビーブーマーも25歳前後で、1999年までの間のS&P500(米国株価指数)を確認すれば一目瞭然です。ミレニアル世代は、デジタルの事業やソーシャルメディア(SNS)、ビットコインに関心を持っていて、この人口は2040年のピークまで続きます。」

リー氏が10月に立てた予測では、2018年半ばまでに1ビットコイン=6,000ドル(約68万円)、5年間で2万5,000ドル(約280万円)になるとしていました。しかし、このところの高騰のより年内に2万ドルにタッチしました。この勢いなら2万5000ドルも遠くない将来達成すると思われます。また、リー氏は金ドル本位制だった歴史を引き合いにし、ビットコインはデジタルゴールドであると見ているようです。

参考:CNBC