アラブ首長国連邦(UAE)大手の国際送金サービス、UAEエクスチェンジがRipple(リップル)社との協議を行い、送金システムを合理化させるために提携することが分かった。
Arabian Businessによると、UAEエクスチェンジはリップルのネットワークシステムを利用し、リアルタイムでの国際送金の実現を目指しているという。これにより、送金速度や手数料などのコストも削減することができる。
UAEエクスチェンジ・グループの最高経営責任者(CEO)である、プロモス・マンガット氏はArabian businessのインタビューに対し、「UAEエクスチェンジは、ブロックチェーン技術に多額の投資をしている。2017年6月には、ブロックチェーンのイノベーター、Loyyalに投資している。」と述べた。
このことから、UAEエクスチェンジがブロックチェーンを活用した送金システムに対し、積極的な姿勢であることは伺える。また、国際送金のネットワークとしてリップルと提携するのであれば、リップル(XRP)が利用される可能性も考えられる。
2017年2月には、NBAD(ナショナル・バンク・オブ・アブダビ)がリップルのソリューションを導入したことも記憶に新しい。アラブ首長国連邦の2016年の国際送金額は190億ドル(約2兆円)を超え、世界第4位の送金国に位置しており、このような規模の国際送金サービスの市場をリップルがリードしていくことになれば、ますますXRPの流動性が高まることが期待される。
仮想通貨はまだ投機的に見られるが、このような送金ネットワークなど、身近なところでも、そのシステムが利用されているということも知っておきたい。UAEエクスチェンジとリップルの提携について、今後の展開に注目していきたい。