数多くある仮想通貨の中でも、リップル(XRP)の高騰が激しい。リップルは5月に45円ほどまで高値を付け、乱高下を続けた後しばらく低迷しており、一時は16円台まで下落していた。5月にジャンピングキャッチをした投資家たちからは不満や焦りの声も散見された。

ここにきて目が覚めたように価格を上げ、23日12時現在では1XRPあたり0.29ドル(約32円)、前日(24時間)比で60%近くまで上昇した。(CoinMarketCapの統計より、以下同)今回の上昇の引き金となったのは22日から始まった、Ripple(リップル)社公式Twitterによる意味深なカウントダウンのツイートと見られている。

22日に続き、23日1時ころ「2 themes coming together, banking & blockchain」とツイートされた。前日のツイートと合わせると3日間のうちに重要な発表が控えており、2つのテーマを1つにすること。そして銀行とブロックチェーンに関するものだということまでは予測できるが、これだけではやはり推測の範囲でしかなく、今回指している2つのテーマの実態までは不明である。

リップルと言えば主に国際送金で銀行が利用するもの。という前提をおいて、日韓の国際送金の基軸としてXRPが使われるのでは?といった予測もいくつか見られる。

また、今回のツイートの前後から韓国での取引量が増加していることも着目したい。リップルはもともと韓国での取引が多かったが、さらに拍車がかかり、大手仮想通貨取引所のBithumbではXRP/KRWのペアで47.8%、Coinoneでは17.7%、Korbitでは12.6%と、取引量の上位3位までは韓国ウォンで交換されている。今回のリップル社のツイートの画像が、朝鮮半島を横にしたような形を模しているといった話も見られ、一部では韓国と何か深いことがあるのではとの見方もされている。

今回、どのような発表を控えているかは楽しみだが、いずれにしても公式での買い煽りをするようなことはないだろう。XRP保有者をガッカリさせるような内容ではなさそうだ。今後の発表を含め、引き続きリップル社の動向とXRPの相場動向からも目が離せない。