仮想通貨投資家に人気の銘柄として、リップル(XRP)がある。主な理由としては、時価総額が高く(25日現在3位)、あらかじめ流通される通貨が発行されていることや、Ripple社によるロックアップなど、また、さまざまな企業がRippleの送金システムに可能性を見出しているというところだろうか。
SBI FinTech Solutionsが韓国のフィンテック業界に進出
直近では7月20日に、SBI FinTech Solutionsが韓国のフィンテック企業Coinplugと共同で、韓国から世界各国への海外送金サービスを提供する合弁会社SBI Cosmoneyを設立することが決定し、これの発表も方方では話題となっている。これにはSBIレミットが今まで培ってきた実績と技術を活かしていくという。
また、韓国では仮想通貨の取引が盛んで、とくにリップル(XRP)に関しては25日18時現在で、世界各国の24時間の取引量の大半が韓国の仮想通貨取引所で行われている。取引所別の内訳はBithumbがXRP/KRWで39.32%。CoinoneがXRP/KRWで15.55%。KorbitがXRP/KRWで15.49%となっており、合計で70.36%までにのぼっている。(CoinMarketCapの統計より)
このことからも、今後、韓国がリップルの市場を先導していくとも見られる。上述のSBI Cosmoneyで韓国での認知度が上がれば、より一層リップル(XRP)の価値も盤石なものになっていくのではないだろうか。
リップルの強みとビットコイン・イーサリアムとの違い
ビットコインではユーザー・マイナー間での対立による分裂問題など、ここのところ懸念されるニュースが目立つようになってきたが、リップルはあらかじめ通貨がすべて(1,000億XRP)発行されているため、マイニングという概念が存在しない。
対立が起こるとすれば、Ripple社とユーザーとの間でのことだが、可能性は極めて低いだろう。リップル(XRP)の価格はRipple社に依存しているわけではないので、Ripple社と対立するメリットが現状ない。
仮想通貨時価総額1位のビットコイン(BTC)はUASFによるビットコイン分裂を回避したものの、8月1日のビットコインキャッシュ(BCC)や11月に行われる可能性が高いとされるハードフォークでは分裂が起こると考えられている。
また、時価総額2位のイーサリアム(ETH)は相次ぐICOによりスケーラビリティの問題が露見され、米仮想通貨取引所GDAXではフラッシュ・クラッシュを起こすなど、懸念材料が目立った。また、開発者のひとりであるVitalik Buterin氏が自動車事故で死亡するといったフェイクニュースでも相場を大きく下げた。これがフェイクであったことがすぐに発覚したため、回復に向かったが、ある意味これで相場が下落するのは相当危険な市場とも言える。
では、時価総額3位に位置するリップル(XRP)だが、Ripple社が倒産したとフェイクがあれば、相場を下げるだろうか?おそらくそのようなことは考え難いだろう。リップル(XRP)はRipple社の送金システムに依存するわけではないため、Ripple社の有無に関わらず、自律して存在することができる。これも大きな特徴ではあるだろう。
韓国で投資対象として人気のリップル(XRP)だが、今後SBIバーチャルカレンシーズが取り扱いを予定しているため、大手の参入により、国内でもさらに注目を集めるだろう。現在国内の取引所ではコインチェックで取り扱われており売買が可能だ。市場ではリップル(XRP)の相場動向が注目されている。