ビットコインは本日(8日17時)1BTCあたり30万円から31万円の間でもみ合っており、現在のビットコインバブルについて、国内外問わずさまざまな意見が交わされている。多くがビットコイン市場の過熱を危惧するものだが、中には楽観的な意見もみられ、賛否両論だ。
ビットコインはバブル、暴落は免れない
米国の実業家マーク・キューバン氏は6日(米現地時間)、仮想通貨バブルを危惧し、Twitter上で、「ビットコインはバブル期で、どれくらい暴落するかは分からない」といった主旨の発言をした。
また、“コモディティ王”として知られるデニス・ガードマン氏も「ビットコインはバブルだ」と発言しており、他にもビットコイン市場のパイオニアとしても知られるチャーリー・シュレム氏は「バブルがはじけた時に多くの人が痛い目を見ることになる」と警鐘を鳴らしている。
日本国内での普及に期待は楽観視か?
しかし、現在のビットコインバブルを楽観視する意見もあり、BTCCのCEO、ボビー・リー氏は日本で4月に「改正資金決済法」により決済手段としてビットコインが認められたことを前向きな材料として、より一層ビットコインが普及していくとの見方を示しているという。
確かに飲食店・小売店などでもビットコインの決済に対応していく動きは見られる。大手家電量販のビックカメラやLCCのピーチも決済に対応するなど、受け入れる体制は徐々にでき始めている。あとは消費者が通貨として使うかどうか、といったところだ。
決済手段よりも、日本人の気質は投機向き?
しかし、現状はどうだろうか?国内では決済の手段よりも投機としての注目が集まっている。しかも、投資家うんぬん誰でも買えば儲かるといった認識もされており、ネットでは「ビットコイン面白そう」「これからビットコインを買っても間に合うか?」といった声も見られ、各所から関心が高まっているのを感じられる。確かに、“誰でも買えば儲かる”といった認識はあながち間違いとは言い切れない。
バブルとはそういうものであり、乱高下しながらも上がり続けて上がり続けて、やがて暴落する。すべてはタイミングであって、時間の問題だ。俗に金融(ビットコインが金融商品かどうかはここでは別として)は一般の家庭でも話題になるようならピークだとも言われているが、果たしてこのビットコインバブルはいつまで続くのだろうか。また、この過熱が冷めたころ、国内での“通貨”としての未来はあるだろうか。市場ではますます相場動向に注目が高まっている。