このところ高騰を続けている仮想通貨。値を上げ続けている事に対し、バブルを懸念する声が多く見られる。現在、仮想通貨全体で時価総額が一番多い「ビットコイン(BTC)」だけにとどまらず、仮想通貨全体の市場を見ても主要なものはほぼ値を上げている。

ビットコインは主に日本国内での取り引きが多いが、リップル(XRP)やネム(XEM)やイーサリアム(ETH)といった銘柄も国内では人気が高い。

とくにリップルは日本人に馴染みの近い、三菱東京UFJ銀行やバンク・オブ・アメリカが国際送金ネットワークとしてシステムを使うことを発表したことが要因で買いが集中したとの見方が強い。これだけの材料があれば、投資にうとい方でもさすがに買いだということは明白。この2ヶ月ほどで一気に高騰しているが、長期的に見れば今後も値は上がるだろう。ただ、ひとつ留意しておきたい点として、短期目線での勝負は危険だということ。なにも仮想通貨に限った話ではないが、短期的に利益を出そうと、資産のほとんどをつぎ込んでしまい、ごく短期間で値が下がったのでは目も当てられない。そのためにも長期的な保有を考えた上で買うべきか、慎重に判断して頂きたい。仮想通貨を投機とするのであればなおさらだ。

最近の仮想通貨急騰をきっかけに投資をはじめるという方も増えているが、注意が必要だ。前向きな材料など、買いのニュースが出たときに前もって保有していた投資家が売りに出すケースも多い。

リップルについては上述した通りだが、仮想通貨全般の高騰が続いている要因としては、FX(外国為替証拠金取引)のトレーダーたちが仮想通貨の市場にも流れてきていることも考えられている。

高騰を続けている今、仮想通貨バブルだと言われ、稼ぐチャンスと見られがちだが、まだまだ動きの激しい仮想通貨に現状で売り買いの相場感を求めることは難しい。「ただ儲かりそうだから買おう」といった考えは危険なのであまりおすすめできない。仮想通貨は法定通貨と異なり中央銀行での管理がないため、ブロックチェーン技術が通貨としての存在を認めさせているが、国や政府の保証がないため、しばらくは様子見で通貨としての信用が確立されてから、手を出すべきなのかもしれない。「バブルを危惧」する声や、「買うなら今」だとする意見も多いが、現状ではバブルかどうかの判断ですらできない時期だとも言える。今後の相場動向が注目されている。