分散型ウォレットの開発を手掛けるカメルーンのフィンテック企業「Ejara」がシリーズA投資ラウンドで800万ドルを調達したことが明らかになった。Ejaraは昨年にも200万ドルを調達しており注目を集め、「暗号通貨の知識がなくとも、一連の商品へと指先一つでアクセスできるようになる」ワンストッププラットフォームとなることを目指す。

今回の資金調達には英国を拠点とするベンチャーキャピタルAnthemisとDragonfly Capitalが共同で関わっている。

Ejaraは12ヶ月前のシードラウンドで200万ドルを調達し、合計で調達した資金の総額は1000万ドルに上るという。

同社の増資についてEjaraのNelly Catue-Diop CEOは「誰もが別のルートを取り、中央集権的な取引所を構築していたとき、暗号を所有したい場合は、キーを所有する必要があると常に考えていました。そして、それが激動の時代に私たちを救ってくれたのです。」と述べている。

Ejaraは昨年10月の段階で約8,000のアカウントが開設されていたが、現在はフランス語圏のアフリカ地域の9カ国から70,000人を超えるユーザーが使用しているという。

AnthemisのパートナーであるRuth Foxe Blader氏は、Ejaraが暗号通貨アプリにとどまらないと述べ、暗号通貨知識を求めずに金融商品へアクセスできるワンストッププラットフォームになることを目指していると語った。