エルサルバドルのモレナ・バルデス観光大臣はコロナ禍によって失われた観光部門が回復傾向にあることを報告した。バルデス大臣によるとビットコインを法定通貨として導入したことが功を奏しているという。

バルデス大臣は地元メディアのインタビューにおいて「2022年までに81%の回復が見られた」と語り、回復には3つの要因があると述べた。

1つはCovid-19のパンデミック処理に関係し、コロナ対策が観光客に評価され、信頼が高まっていると述べ、2点目に国と経済への関心から生じる投資が関係していると語り、最後に3番めの要因としてビットコインの利用を挙げた。

以前にもバルデス大臣は観光業の成長をビットコインと関連付けて発表しているが、今回はビットコインが観光客の行動パターンをどのように変化させたかについて新たな情報を共有した。

バルデス大臣によると、ビットコインに関心のある観光客は滞在期間も長く、消費総額も高くなる傾向があるという。ビットコイン採用以前は1日あたり113ドル~150ドル程度であった消費額は現在、1日200ドルほどまで伸びている。

突然のビットコインの採用で“押し付けられた”と感じた国民からは批判の声も高まっていたが、観光部門を支えるのには役立ったと締めくくり、キリスト教圏における重要な週である聖週間を迎える4月中旬には2019年の水準に近づくだろうと予測した。