昨年12月に行われたセガサミーマネジメントミーティングでゲーム開発大手「SEGA」が非代替トークン(NFT)の導入に関して研究、検討を開始していることを明かした。

ミーティング内の質疑応答セッションにおいて「Play-to-Earn(P2E)モデルに関してどのような考えを持っているか」問われた場面で、SEGAは「NFTについては色々と実験していきたいと考えており、すでに様々なスタディや検討を開始している」と述べたが、「現時点では決定していることはなにもない」と強調した。

また、P2EモデルやNFTに関してネガティブな反応を示すユーザーに関しても言及し、日本国内のレギュレーションでどこまで導入できるのかも併せて慎重に検討していくと語った。

『感動体験を創造し続ける』をSEGAのミッションと位置づけており、NFTがそこにつながるコンテンツであれば導入を検討し続け、ただの金儲けと思われてしまうようであれば展開を見送るといった判断軸を明かした。

P2Eモデルではゲームをプレイすることで他のプレイヤーと取引可能なNFTを手に入れることが出来、それが現金獲得にもつながることから「遊びながら稼ぐ」ことができるとして、現在注目を集めているゲームモデルだが、経済ゲームからの注目が厚い反面、旧来からのゲームファンからは敬遠されている様子が伺える。

NFTやP2Eに絡めてメタバースについてもどのような計画があるか質問があがり、SEGAはメタバースについて「人が集まりコミュニティが生まれる場」と捉えていると回答し、まずはIP自体がしっかりと成立し、ユーザーから歓迎されていることが重要と述べた。

SEGAによれば少人数のコミュニティではメタバースたりえず、反対にメタバース的要素を加えただけでゲームに人が集まるわけではないと語った。

一方で、既にMMORPGタイトルであるファンタシースターオンライン2(PSO2)ではゲーム内で音楽ライブを開催するなど、既にメタバース的要素を開発してきたことは強みであると述べ、メタバースがクオリティの高いゲームにつながるようであれば着手する可能性にも言及した。