アメリカの暗号通貨取引所Coinbaseは火曜日に、ローンチを計画中の暗号通貨貸付サービス「Lend」に関して、先週の水曜日に米国証券取引委員会(SEC)からウェルズ通知を受け取ったことを明かした。
ウェルズ通知とは規制当局から発行され、通知先が違反を犯している可能性を指摘し、訴訟の予告をする公的文書である。
通知に対してCoinbase側は訴訟を起こされる理由に関して不明だと述べ、Lendに関して6ヶ月近くSECと積極的に関わってきたと説明し、訴訟を予定する通知を受け取ったことに驚いた様子を示した。
Coinbaseは、SECがLendサービスのセキュリティに懸念を示しているようだと述べているが、SECがその結論に至った理由に関しては触れられていないと不満を漏らしている。
Lendの発表後はSECが様々な文書をCoinbaseに対して要求してきたが、Coinbaseは喜んで提供したと語っている。
Coinbaseは現在Lendサービスに関して、どのような対処をすべきか不明なままリリースを控えるか、そのまま訴えられる可能性を受け入れるかの選択肢があると述べ、現段階の結果として少なくとも10月までLendを開始しないと結論付けた。
規制当局からの強権的な規制に対してコミュニティからは訴訟をチラつかせた脅迫ではないかと疑問の声があがり、実業家のマーク・キューバン氏は「SECは自ら規制をすることで間違いを犯すことを恐れ、弁護士に任せている」と語り、Coinbaseのブライアン・アームストロングCEOに対してSECを攻撃し続けるべきだと呼びかけた。