韓国捜査当局は仮想通貨取引所Coinbitの会長を含む3名の幹部に対して詐欺罪で起訴したことを現地メディア「NEWSPIM(ニュースピム)」が報じた。ニュースピムによれば3名の幹部は過去の価格操作に対して何度も介入していた疑いが持たれているという。

捜査当局の発表では3人の幹部が架空のアカウントを使用して取引量を水増しし、コインの価格操作を行ったとしている。こういった価格操作は2019年8月から2020年5月に及び行われ、不正に1000億ウォン以上の利益を挙げていたとされる。

複数の架空アカウントを使用し、市場実態を混乱させる仮想取引は韓国を含む殆どの地域で違法とされる行為であり、仮想通貨市場においてもこれは適用されるものとみなし摘発された。

今年8月にもCoinbitは捜査当局による調査を受けたが、当時Coinbitとしては違法行為を行っておらず、一部の従業員による犯行といった声明を出したが、今回幹部による関与が強く疑われ、Coinbit全体としての責任が問われる可能性も浮かび上がる形となった。

参考:NEWSPIM