イランで3つの電力発電所への排他的アクセス権をビットコインマイナーへと与えることが明らかとなった。

国立電力会社サーマルパワープラントHD(TPPH)によれば、ラミン、ネカ、シャヒド・モンタゼリの3つの発電所へと新たな機器が設置され、それらの拡張タービンからの余剰電力をそれぞれビットコインマイニング用途へ転用する目的が語られている。

環境面からも電力消費の効率化は人類の課題として挙げられているが、十分なエネルギーを得るために火力発電に頼らざるを得ず、完全な蓄電も達成されていない現状において余剰電力の活用方法は環境問題に対するひとつのソリューションであるとも言える。

イランでは先月、違法なマイニングファームが大量に検挙されたばかりであり、マイニングを合法的な産業へと転換していく過程にある。背景には産油国として豊富なエネルギー資源を持ち、電力料金を安価に提供できる点があり、経済制裁の最中にあるイランにとって仮想通貨エコシステムは経済的な飛躍を生むチャンスでもある。

TPPHのマネージングディレクターによれば、このプロジェクトは近い将来入札が開始される見通しであるという。

参考:Bitcoin.com