イーサリアムクラシックネットワークに対して8月29日、51%攻撃が仕掛けられていたことが判明。これに伴い7000ブロックに及ぶブロックチェーンの再構成(Reorg)が発生した。51%攻撃は今月に入ってから今回で3度目となっており、セキュリティアップグレードが現在提案されている。

イーサリアムクラシック公式Twitterアカウントによれば、ETCはイーサリアム(ETH)と比べて3%程度のハッシュパワーしかないためマイナーへハッシュパワーを上げることを要望している。

もともと一つのネットワークとして運営されていたETCとETHのうち、セキュリティ対策を施し新仕様を受け入れたETHに対し、旧来のまま継続をしたのがETCであり、コミュニティのうち大多数のユーザーがETHへと引き継がれた歴史的経緯もあり、セキュリティ面においても、Proof of Workにおけるメジャーな攻撃の一つである51%攻撃に対しても脆弱な状態となっていた。

攻撃が頻発している現状を受け、ETCを上場している仮想通貨取引所のOKExは、対策が施されないままでは上場を廃止する意向なども示しており、更なるコミュニティの衰退も懸念される。

現在セキュリティアップグレードとして、51%攻撃の可能性を防ぐチェックポイントシステム、そして分散型基金が提案されているが、コミュニティ内での意見の合意に難航している様子だ。