三菱UFJフィナンシャル・グループ（MUFG）がスマートフォンでのタッチ決済やポイント管理を一括できるアプリ「MUFGウォレット」を9月から開始する予定としている。
これにより、あと1ヵ月ほどで実施される消費税増税に向けてのキャッシュレス決済を金融機関の中で初めに実施する形となった。
MUFGウォレットは、デビットカードやクレジット、QRコード決済サービスなどの決済手段をトークン化して一元管理するとしている。
今、キャッシュレス化に向けて多くの決済代行サービスが乱立しており、その中で金融機関がウォレット事業に乗り出したことで、他の業者にとって脅威になることだろう。
MUFGは以前からブロックチェーン事業や独自デジタル通貨である「coin」の開発に力を注いでおり、金融機関の中でもリードをしている。
MUFGウォレットはTIS社と共同で取り組む、トークンリクエスタ代行事業とも連携し、スマホ紛失時にもカード番号の流出がない様に決済情報やカード情報をトークン化する仕組みとしている。紛失時の対応としてトークン化によるセキュリティ確保は多くの企業に採用されていくことだろう。
MUFGの独自デジタル通貨であるcoinは今年後半にも実用化していく方針であるため、今後通貨のあり方について大きく変えていくだろう。
参考：日経新聞