米大手製薬会社である、ファイザー、マクケッソン・コーポレーション、アメリソース・バーゲン、プレミアの4社が医療業界にブロックチェーン技術を導入するためのプロジェクト、「MediLedger Project Contract and Chargebacks」に参入したことがわかった。
この4社は政府や民間保険企業に関わる決済処理において、不渡り手形などの発生事例を挙げて、共同でブロックチェーン・ネットワークを構築し続けるという。
米大手製薬会社4社が参加するネットワークMediLedgerは米サンフランシスコに拠点を置くブロックチェーン企業、Chronicled社と共同で進められており、同プロジェクトでは、医薬品の生産から配給まで追跡することを目的としている。
これにより、コスト削減や業務処理作業の円滑化を進めることにもなり、サプライチェーン分野において改善するために良い影響を与える事にもなる。
医療分野にブロックチェーン技術を導入する際にまず注意しなくてはならない点として規制やコンプライアンスの面と言えるが、Chronicled社は既に米国の衣料品サプライチェーン安全保障法に準拠しているとしており、それに沿ったネットワークプロトコルの立ち上げをしていることから、製薬会社側としても安心して参加する事ができる。
今後、サプライチェーン導入により医薬品の流れが把握されていくため日本においても医薬品の転売や紛失、不渡りなどを無くすために同技術は入って来ることだろう。医療業界に対してもブロックチェーンは大きな改革をもたらしていくことが期待される。
参考:PR Newswire