スイスで初めてブロックチェーンによる不動産取引が行われたことが話題となっている。

ブロックチェーン不動産取引プラットフォームのBlockimmoは、仮想通貨関連企業のSwiss Crypto Tokensと不動産企業のElea Labsと共同でスイスで初めてブロックチェーンを使った不動産取引をした。

住居18件とレストラン1件の不動産物件を300万スイスフラン、日本円にして約3億3,300万円にてブロックチェーンベースで実施した。この不動産はトークン化されており、実際の資産価値についてはイーサリアムのブロックチェーン上に記録されている。

トークン化する事に仮想通貨による相場の変動によって売却額が大きく変動する事がないようスイスフランにペッグされたステーブルコインのCryptoFranc(XCHF)を使って実施した。

今回のブロックチェーンベースでの不動産取引は様々な可能性を生み出す期待されており、販売だけに限らず、賃貸契約やマンションやアパートによる共同運営をもトラブルを起こすことなく実現していけるという。

不動産取引において一番のトラブル原因が書類上の不備や確認ミスなどがあるためブロックチェーン上て書類、契約が明らかに明記されることで把握していない場合には関係者による再確認をも速やかにすることもできる。

Blockimmoとしても、今後パブリッククラウドセールを通じ、不動産販売を見込んでおり、スイス国内だけでなく海外からの投資家が購入できるよう環境整備をしていくと考えられる。

Elea Labsは、今回の販売を通じ各建物にIDであるプロパティDNAを割り当てるとしており、不動産の建物データの管理を適切に取り扱う事をしている。

同社のCEOであるマーティン・シュナイダー氏は、「将来的にシンプルかつ透明性のある適正評価が可能となり、不動産業界における煩雑な手続きも削減できる。」と話している。

シンプルな契約、さらにオープンな不動産取引がブロックチェーンにより実現可能となることでスイスでの不動産取引が活発になっていくことだろう。

参考:Blockimmo