日本国内の大手総合商社として知られる丸紅株式会社は20日、米国のLO3 Energy社と共同で日本国内におけるブロックチェーン技術を用いた電力取引に係る実証実験を開始することを発表した。
電力業界では世界的に「脱炭素化」「分散化」「デジタル化」が急速に進んでおり、日本国内でも電力の固定価格買取制度(FIT)により再生可能エネルギーを消費者自身が生産し売買するようになってきたが、FITが終了することで電力の売買がFITなしで自立する時代の到来が想定されているという。
そこで中央管理者を排除したP2P取引の出来るブロックチェーン技術を採用すべく、世界に先駆けて米国や欧州、豪州にてブロックチェーン技術を活用した電力取引プラットフォームの開発実績を多数有するLO3 Energy社と国内外で多数の発電所と顧客基盤を有す丸紅の共同で本実証実験の開始に至った。
Bitcoinではランニングコストが問題視されているもののプライベートなブロックチェーンであればブロックの書き込みに掛かる電力的コストは問題視されるほどのものではなくなるだろう。
関西電力もブロックチェーンを使用した実証実験を開始した発表があったが、エネルギーと情報伝達ともに次世代を担う技術の掛け合わせがどうでるか、非常に楽しみな分野である。