リップルとバークレイズの技術アクセラレーター、そしてその他の投資家たちが、XRPを使って国際的に資金を移動させる新しい送金スタートアップの「SendFriend」に170万ドル(約1.8億円)の投資ラウンドを行ったことが明らかになった。
ニューヨークを拠点とする同企業は11日、Mastercard Foundation、MIT Media Lab、Techstars、Mahindra Finance、2020ベンチャーズ、8 Decimal Capitalも参加したことを発表した。
SendFriendの共同創設者兼最高経営責任者であるDavid Lighton氏によると、集められた資金は、スタッフの採用、ならびにコミュニティのエンゲージメントおよびマーケティングへの集中に向けられるという。
同社は、クロスボーダー決済にXRPとリップルのxRapid製品を使用し、フィリピンの海外労働者に向けたサービス提供を目的としていると発表した。
発表された内容によると、「XRPは国境を越えた支払いの流動性媒体として使用されているため、SendFriendは銀行システムを回避し、わずか数秒でXRPからPHP(フィリピン・ペソ)に変換することができる」という。
SendFriendは、近日ニュージャージー州でのリリースを計画しているが、デスクトップやモバイルアプリを介して他の米国の州でも利用可能になると述べた。
Lighton氏はさらに、「既存のコルレス銀行システムは遅く、非効率的で、そして高価です。」と語り、既存の銀行システムの問題点を指摘した。さらに資金調達の際には、業界がかけている国際的な送金にかかる手数料の平均と比較して65パーセントも低い手数料を提供すると主張し、ブロックチェーンは「銀行システムの摩擦や手数料に取って代わる」と語った。
フィリピンはアジア最大の送金市場の一つである。昨年12月の世界銀行の報告によると、昨年、同国のディアスポラ(元の国家や民族の居住地を離れて暮らす海外移民)は340億ドル(約3.7兆円)をフィリピン国内に送金したとされている。