米国の中央情報局CIAの元諜報員であるアンドリュー・ブスタマンテ氏は「今後、米国の国家安全保障において最大の脅威となるものは何か?」という質問に対し、ブロックチェーンであるとコメントした。
ブスタマンテ氏は米国空軍として活動した他、米国のビジネス雑誌、フォーチュン誌でトップ10にランク付けされる企業の顧問を務めた経歴を持っている。現在は日常的なスパイ活動を報告する自身のウェブサイトを公開している。
同氏は「最大の脅威はブロックチェーンであると同時に最初にブロックチェーン技術を制した者が勝者になる。」と見解を示している。
冗談で言っているのではないことを告げ、ブロックチェーンのハッキング方法や操作方法を見つけ、また機能不全にした人が勝者となるとして今後、ブロックチェーンが普及していくのに伴い、それを制することができる人が主権を握ると見ている。さらに同氏は量子コンピューターも脅威と見ている。
具体的にブスタマンテ氏がどのような理由からブロックチェーンや量子コンピュータなどの技術が今後も世界的に大きな影響を与えていくかは伝えてはいないが、脅威であることは間違いないと見ている、
仮想通貨業界ではネットワーク全体の採掘速度の50%以上を支配することで不正な取引を行う51%攻撃や価格操作など問題点が指摘されていることもあり、ブロックチェーンの普及に良く思わない悪意を持った者から今後攻撃を受けることも考えられる。
元CIAの内部通報者であるエドワード・スノーデン氏によれば、アメリカ国家安全保障局NSAがビットコインのブロックチェーンを監視していると報告している。米国の内部調査機関がブロックチェーンに関わる流れをしっかり把握しておきたいとともにどのように資金が流れているのか神経を尖らせているのがわかる。
ブスタマンテ氏の発言は今後ブロックチェーン普及に伴い、考えなくてはならないことでありブロックチェーンのメリットが強調されやすい昨今、場合によってはデメリットとして見られる可能性を秘めている。