米ウェストバージニア州において行われたブロックチェーン技術を用いた中間選挙にて、同州マック・ワーナー州務長官は無事成功をおさめたと表明をした。
ワーナー州務長官によれば、州内から海外基地へと派遣されている144名の軍関係者が、「Votes(ヴォーツ)」と呼ばれるモバイル上で稼働するプラットフォームにて投票することが成功した事について、全米初の試みで、ブロックチェーン技術を使ってセキュリティーを確保し投票ができたと高評価をした。
国民にとっては選挙は自身の国のリーダーに決めることになるため中間選挙としても参加したいと思うのは当然。しかし今置かれている場所が投票に不便、もしくは不可能であれば今回の投票は画期的なものとなる。
ヴォーツのシステムはセキュリティー会社としても有名なシマンテックがもともと軍関係者の低い投票率を改善するために作られており、インターネット自体も元は軍の連携のためにペンタゴンの中で使われ、その後民間へと普及していったことから、今後インターネットのような普及をしていく事も考えられる。
ウェストバージニア州自体、全米から見れば低い投票率であり、投票率は42.6%で全米50州の中で44番目に位置している。これら投票率の低下は以前から課題となっていたが、今回のヴォーツをきっかけに投票率は少しでも上がっていく事が期待できる。
日本においてもヴォーツにおけるブロックチェーン投票を見倣うべきで、政治家の考えにより解散総選挙や地方での住民投票には費用がかさみ、国民の負担にも繋がることから財政見直しにはブロックチェーン技術の研究は欠かせないだろう。
今回の成功例を通して今後様々な州、また国境を越えてブロックチェーン投票がされていく事が期待される。