PayPal(ペイパル)の創業者で起業家・投資家でもある、Peter Thiel(ピーター・ティール)氏は積極的に行っているシリコンバレーへの投資を減らしていき、仮想通貨やブロックチェーン関連のプロジェクトに焦点を当てていくという。
米ビジネス誌のフォーチュン誌によれば、ティール氏は技術革新においてシリコンバレーがリーダーシップを取る時代は終わりに近づいていると考えを示した。
将来にかけて世界中から注目されているブロックチェーン技術はネットワークを通じ拡大していくと見られるが、シリコンバレーの閉鎖的な環境が、将来性に乏しいと同氏は考えているという。
さらにティール氏は「現在のシリコンバレーは“群衆の英知”ではなく、“群衆の狂気”になっている。」と述べ、もはや一党制になっていると指摘した。同氏の発言はブロックチェーンに180度方向転換するといった決意の表れとも捉えられる。
フォーチュン誌によるとティール氏は現在、「仮想通貨」、「ブロックチェーン技術」、「バイオテクノロジー」、「データ分析」、「大麻産業」に投資しているという。
また、ティール氏は「相対的な基準で、シリコンバレーの外側よりもシリコンバレーの外側に投資するべきだと思う。」とも述べている。今後、シリコンバレーからテクノロジー文化が世界分散していくとティール氏は先を見据えている。
スペースX、テスラ・モーターズ会長のイーロン・マスク氏やYoutube創設者のチャド・ハーリー氏、LinkedIn共同創設者のリード・ホフマン氏ら著名人を輩出した“ペイパル・マフィア”のドンとも称されシリコンバレーで巨大な影響力を持つティール氏の発言には今後も注目したい。
参考:Fortune