世界銀行の総裁であるJim Yong Kim氏がブロックチェーン技術に対して大きな可能性があると発言した。

11日、インドネシアのバリにて開催された国際通貨基金(IMF)との年次総会で、「DLT(分散型台帳技術)には大きな可能性を秘めている。」と語り、さらに「このような革新的な技術に追いついていく必要がある。」との考えも述べた。

世界銀行総裁からブロックチェーン技術に対して積極的な発言がされたことで、ブロックチェーン技術関連企業にとっては追い風となっていくことだろう。

Kim氏は、テクノロジーの世界で長い歴史の中、悪い習慣を解決することができると指摘、通常テクノロジーの浸透には時間がかかるものの、ブロックチェーン技術はそのような問題を大きく改善することができると見ている。

また、ブロックチェーン技術の活用により銀行業務における紙などの経費削減に結びついたこと、それ以外にも8月には初めてブロックチェーン債を発行した事で、ブロックチェーン技術を通じ、すべての債権の作成、配分、移転、管理を行っているとも発言した。

ブロックチェーン技術に関しては、世界的にまだ研究が続けられているのが実情だが、同技術を導入した事でその効果は関係者にとってははっきりと数値として明らかにされていることだろう。

Kim氏は、世界銀行の今後の目標として2020年までに金融サービス全般へのアクセスを開発することの述べ、この目標はブロックチェーン技術などのテクノロジーなしでは達成する事ができないと確信しているという。

今回の言及によって、さらにあらゆる分野でブロックチェーン技術を活用させようと市場が活性化させられるだろう。

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