代表的なステーブルコインであるテザー(USDT)の価格に異変が起こっている。
テザーと深い関係にある大手仮想通貨取引所のBitfinexに対し、同じく仮想通貨取引所のBitmexがリサーチを行ったところ先週12日の時点で一時2%まで乖離したと報告されている。
テザーは米ドルに対して1対1の準備金が担保されているとされているが、なぜ2%まで乖離したのか不明であり、実態がないのではないか?と疑念は深まっている。
また、15日14時ころから急落し16時現在では直近24時間比で3.38%のマイナスとなっている。
こういった中、新たなステーブルコインが発行される事で疑惑付きのテザーよりも安全な通貨に投資家は意識してきている。
特にウィンクルボス兄弟が開設に踏み切った仮想通貨取引所であるジェミニが発行する米ドル建てのステーブルコイン、ジェミニドル(GUSD)は米規制当局から認可を受け、さらに準備金監査の仕組みがしっかりしている。
ジェミニドルはBibox、HitBTCにて取り扱いを開始し、取引できる環境が着実に広まってきている。
米ドル建てのステーブルコイン以外にも法定通貨と連動したステーブルコインの発行が世界的に起きており、例えば日本の大手インターネット企業であるGMOが日本円建ての独自のステーブルコイン「GMO Japanese Yen(GJY)」を発行することを決定している。
ステーブルコインはテザーだけではなくなってきており、選択肢が広まってきているのが現状で、市場では疑問視されているテザーから避難したいという声も強まっている。