ビットコインファンドがカナダにおいて徐々に地位を固めていることが話題となっている。
カナダの仮想通貨・ブロックチェーンへの投資会社であるファースト・ブロック・キャピタルが10日、主力商品のFBCビットコイン・トラストが投資信託のステータスを取得したことを発表した。
投資信託と同じ地位を獲得したことにより、今後カナダにおいて仮想通貨は身近な存在になってくる可能性がある。
これによって適格投資家は、キャピタルゲインが非課税になる課税免除預金アカウント(TFSA)や退職金貯蓄プラン(RRSP)内にて運用できるようになった。
カナダでは現在、適格投資家には複数の種類が存在しており、例えば証券監督当局によるアドバイザーまたはディーラーとして登録された個人、税引き前に100万ドルを超える金額の金融資産を所有している人、直近2年間で、税引き前の純利益が20万ドルまたは30万ドルを超えた人などがいる。
同社のプレスリリースによれば、FBCビットコイン・トラストは、分散型の自己規制仮想通貨決済システムであるNEOコネクトで購入可能となっている。
投資顧問業者は、ETF(上場投資信託)を売買するのと同様に、FBCビットコイン・トラストを適格投資家の顧客のために購入し、償還することができるため、今後この適格投資家がどのように捉えていくかによって普及度も増してくることになる。
ファースト・ブロックは、投資家の大多数が最初の1ヶ月以内に資金を移動してくると見方を示している。
ファースト・ブロックの共同創設者兼最高投資責任者のMarc van der Chijs氏によれば、「私たちの目標はデジタル通貨資産クラスへの投資をより身近にすること、政府が支援する税制上の優遇を受けられる制度に資金を置くことが可能になり、NEOコネクトを通じて日々の流動性を提供することのよって、ゴールに近づいている」とコメントしている。
今回のケースにより日本においても時間は必要ではあるが、似たような商品が現れる可能性があり、仮想通貨が地位を固めていくことも考えられる。今後、同商品がどれくらい購入されるのか見守る必要がある。
参考:BusinessWire