Ripple(リップル)の共同創設者であり、エンジェル投資家でもあるChris Larsen氏は、世界的な経済誌であるForbesが開催する社会貢献活動のPhilanthropy Summitのインタビューで、仮想通貨とブロックチェーンについて語った。
「実行可能なグローバリゼーションを実現するには、3つのモノが相互運用していなければならない。それは“データ”、“商品”、“お金”だ。我々は今2つしか持っていない。データと商品だ。お金の部分が不足しているとグローバリゼーションは完成しない。我々が胸を躍らせているのは、ブロックチェーンこそが、IoV(Internet of Value:価値のインターネット)の完成、つまりはグローバリゼーションの完成を表わしているのではないかと思っていることだ。」
Larsen氏は、今の状況は、1994年のデータイズム(データ資本主義)が誕生した頃に似ていると語った。当時、銀行、起業家、金融機関などは無制限に情報へアクセスすることができたが、今はその無制限のアクセスもコモディティ化していると述べた。当時データ・情報で起こったことが、今は“お金”で起こっているとLarsen氏は指摘した。
データ・情報がかつてそうなったように、今回はお金・価値が国境なきモノになろうとしている。お金や価値の場合、人々はデータ・情報よりも投資額は大きくなる傾向にあるともLarsen氏は指摘した。
近年の市場の動きを見ていれば、その傾向にも納得するところがある。ブロックチェーンは世界に大きな変化をもたらすことになるが、世界は互いにより近くなっていくともLarsen氏は予測した。しかし、それには世界が力を合わせていく必要があるし、そうしなければ希望はないと強調した。最後にLarsen氏は以下のコメントを残し、インタビューを締めくくった。
「多くの摩擦が生じてはいるが、グローバリゼーションは将来の明るい見込みをもたらすことになる。」
参考:Forbes