BlockShow Americas 2018が20日、米ネバダ州のラスベガスで開催された。
最初のパネルディスカッションにて、世界中の規制当局や金融機関がどのようにブロックチェーンを規制し、採用すべきかをついて、2つの対立する意見で白熱した議論が展開された。
BlockShowはフィンテックと仮想通貨イベントで、これまで、シンガポールとヨーロッパでも開催されており、直近のブロックショーは今年春にベルリンで開催されている。
「ウォールストリート対仮想通貨」と題されたパネルディスカッションでは、ビットコイン(BTC)のような仮想通貨の潜在的可能性と、仮想通貨領域における規制当局による関与の重要性について、多くの業界の専門家が議論した。
パネリストは、ブロックチェーンにより可能となる、イノベーションの津波への道を開くために政府と金融機関の役割について議論で戦った。
このパネルでは、テッククランチの編集長、マイク・ブッチャー氏がモデレーターを務め、金融業界から5人の専門家が参加した。
IT業界のアナリストであるジェイソン・ブルームバーグ氏、セルシウス・ネットワークのアレックス・マシンスキーCEO、タイタンDX取引所のリッチ・グブタ氏ら参加した。
グブタ氏は、仮想通貨とウォールストリートの2つの業界の合併について、我々の目の前で今まさに起こっていると主張し、数多くの企業で仮想通貨の基盤技術が採用されていると指摘し、具体的にはバックエンドの開発と決済プロセスにおけるブロックチェーンの重要な役割について言及した。
セルシウスのマシンスキーCEOは、伝統的な金融機関は仮想通貨を取り扱うための最初の第一歩を踏み出すべきであり、テクノロジーとの相互作用の方法を学ぶべきと述べた。
一方、ITアナリストのブルームバーグ氏は別の観点からウォールストリートが現在、仮想通貨から距離を取っている最も大きな理由の1つは、仮想通貨が当局から無許可の存在であるために、組織犯罪に利用されることを恐れているためだとコメントしたが、それに対しマシンスキー氏はドルこそが一番犯罪に使われている通貨だと反論している。
賛否両論さまざまな意見があるが、今後仮想通貨やブロックチェーン技術がどの方向に進むべきかを見ることができるこのようなイベントは市場発展にとって重要な役割を果たすと言えるだろう。