Bitcoin.comのCEOであり“ビットコインジーザス(ビットコインの神様)”とも呼ばれるRoger Ver(ロジャー・バー)氏が、XRP Ledgerにはアカウントの凍結、及び資金の封鎖を可能にする“フリーズ機能”が実装されているという嘘について、誤解していたとして正式に謝罪した。
先月末、Ver氏は「XRPは仮想通貨ではない」「リップルにはユーザーのアカウントを凍結する機能がある」といったXRPに対する批判的なコメントをし話題となったが、リップルネットワークの開発者であるDavid Schwartz氏はこれに対し、XRPの凍結機能はIOUの発行者であるゲートウェイが取引者(顧客)のトラストラインに対して設定するものであり、リップル社がXRPや特定のアカウントを凍結する機能はないと説明し、「投資されているシステムを進めるために嘘をつき、真実を歪める人」とコメントしVer氏を批判した。
Ver氏はこれを受け、リップルに凍結機能があるという話はフェイクニュースであったことを述べ、疑問を明確にしてくれたSchwartz氏に対し、自身のTwitterで感謝の意を表した。
「残念ながら、XRPにアカウント凍結機能があるというフェイクニュースに騙されてしまいました。仮想通貨業界で興味深い人物の1人である@JoelKatz(Schwartz氏のTwitterアカウントID)には、訂正してくれたことに感謝します。ゴー・リップル!」
これに対してSchwartz氏は以下のように応えた。
「事実に目を向けていただき、声明を正していただき有難うございます。こちらも結論に飛びついてしまい、申し訳ありません。ハッピーバースデー、BCH!」
Ver氏が支持するBCHがBTCのブロックチェーンからハードフォークしてから1周年となったことを祝い、Twitter上で和解するかたちとなった。リップル、XRPについては批判的なコメントも目立っていたVer氏だが、ここへきて支持する姿勢を見せたことは大きな変化と言えよう。