ライトコインの創設者であるCharlie Lee(チャーリー・リー)氏は、仮想通貨関連情報を扱うニュースサイト「jinse.com(金色財経)」のインタビューで、BTC、LTC、XRPのそれぞれの比較と、ライトコインを売った理由について語った。なお、インタビューはLee氏が台湾のアジアブロックチェーンサミット2018に出席した際のもの。

Lee氏は昨年12月、自身が保有していたライトコインの全てを、7,500%上昇後の高値で売却した。売却するかどうか2週間ほど悩んだ末の決断だったらしいが、後悔はしていないと言う。

「(ライトコインを)売ったあと、圧力がなくなったことを感じた。ライトコイン市場の動向について予測などをしていたが、そのことに対して常に何か違和感を感じていた。」

売却の理由については、SNSでのコメントなどが価格を動かす恐れがあったため、“利益相反”を避けるためであるとLee氏は説明をしている。また、売却によって得られた資金は全て寄付したという。自身がライトコインを所持することによって価格操作を疑われたりなどの批判も少なくなかったため、売却は「解放」であったとLee氏は語った。

そういった疑いからも解放されたLee氏は、市場におけるライトコインの価値を推測するという域を越え、ライトコインの発展に集中出来るようになった。現在は非営利組織のLitecoin Foudation(ライトコイン財団)で活動しており、今月もドイツの銀行が所有する株式の10%近くを手に入れ、技術支援を行うなどしてライトコインの発展に力を注いでいる。

そんなLee氏は一体ビットコインやライトコイン、XRPをどう見ているのか?インタビューでLee氏は、他の商品に例えながら説明した。

まずビットコインを何かの商品に例えるなら、「金」が最も近いとLee氏は述べた。世界で広く採用されてきたことと価格の大幅の上昇は、多くの人達にとって貴重なデジタル・ストレージとなっていると言う。

「ビットコインはストレージ(保管)の問題に直面することもない。送金もとても楽であり、私にとっては様々な場面において金よりも優れていると感じる。実際、その市場は10兆円という金の市場価値以上である。」

ビットコインが「金」なら、ライトコインは「銀」であるということはすでに多くの人達の共通認識としてあるだろう。Lee氏によると、ビットコインとライトコインは、同じ原理を持っていると言う。基本的な違いは、ブロックを処理するために必要な料金と、トランザクションの速度にあると説明した。

「ライトコインはビットコインより4倍も速い速度で取引をされているが、より多く使われているのはビットコインだ。現在、ビットコインとライトコインのユーザーベースは非常に近いとされている。多くの人がビットコインとライトコインを同時に利用しているのだ。」

最後のXRPについては「ダイヤモンド」と説明した。Lee氏の見解によるとXRPの極端な集中化は操作を可能にするが、その特性はダイヤモンド市場の特性に近いと言う。また、フィアット(法定通貨)愛好家などにとっては、XRPを保有しておくことは良い手段であるとも加えて述べた。

「多くの可能性があるが、XRPは供給が人為的に制御されているため、ややダイヤモンドに近い特性がある。ダイヤモンドは広告を出したりもしているしね。婚約の際はXRPを購入してみてはどうだろう、とても高価だよ!」

少々皮肉交じりだが、ジョークもさえ渡るLee氏の見解には今後も注目し続けたい。

参考:Ethereum World News, 金色財経