中国通信大手である、HUAWEI(ファーウェイ)が17日に最新のHyperledger(ハイパーレジャー)のブロックチェーンを発表しました。
ハイパーレジャーとはブロックチェーンのプラットフォームを表しているのではなく、ブロックチェーン技術を仮想通貨だけでなく、最大限に利用することを目的として生まれたブロックチェーン技術の推進コミュニティ―の事を指します。
プロジェクト立ち上げにあたってはLinux(リナックス)OSの普及をサポートする非営利の共同事業体であるリナックスファウンデーションが中心となり、オープンソースの理念により世界中のIT企業が協力して、ブロックチェーン技術の確立を目指しており2015年設立以来、主要企業100社以上との協力や提携が行われています。
コミュニティ―では様々なプロジェクトが存在し、グローバルレベルで共同検証も行われており、主導開発元としては、米IBMや米インテル、国内ではソラミツ株式会社が知られています。
ファーウェイのサービスを提供するブロックチェーンはBaaSと呼ばれ、同社の発表1ヶ月前には、ブロックチェーンの性能をテストするツールである、Caliper(キャリパー)をハイパーレジャーと共同で発表しています。
ファーウェイはスマートコントラクトの開発に力を入れており、同社のブロックチェーン・サービスは、パフォ―マンスが高く、汎用性やセキュリティも高いため、企業や開発者向けのブロックチェーン技術プラットフォームとなっています。
企業や開発者による開発を助け、ファーウェイ・クラウド上に費用対効果を迅速に配備することも可能。ファーウェイは、ブロックチェーンにおいて、中国の大手インターネット企業であるテンセントやJD.comの先を行くよう事業を進めています。
テンセントは独自開発したテンセント・ブロックチェーンにSQLインターフェースを備えたトラステッド・ブロックチェーン・ソリューションである「TrustSQL」をリリースしており、JD.comは食肉販売のサプライチェーンを追跡するためのブロックチェーンの導入を進めている事から、ブロックチェーン技術での競争が中国内部で既に起こっていると考えられます。
ファーウェイはブロックチェーンサービスと言う形で提供するため、今後顧客の囲い込みにも力を入れていくことでしょう。
参考:HUAWEI