ECB(欧州中央銀行)理事会のメンバーであるイブ・メルシュ氏は、先日ビットコインをバブル、ポンジ・スキーム、環境破壊の組み合わせだとコメントしたBIS(国際決済銀行)のアグスティン・カルステンス氏の意見に同意しています。
メルシュ氏は、ビットコインは手数料が高くて取引が遅いことについて以下のように見解を述べました。
「このスピードでは、例えばビットコインでチューリップを買ったとしたなら、取引が確認される頃にはきっとチューリップはしおれてしまっているでしょう。」
また、メルシュ氏は仮想通貨市場が経済全体に影響を与えるほど規模が大きいとは考えていないと付け加えました。さらに以下のようにも指摘しています。
「ゴールドラッシュのように、多くの資金が流れていますが、それはゴールドではありません。」
EU(欧州連合)の証券市場を監督する、ESMA(European Securities and Markets Authority:欧州証券市場監督局)が、2018年の主要タスク5つのうち、仮想通貨を最優先事項の1つになると報告をし、メルシュ氏のコメントはこの翌日に公開されました。
メルシュ氏の発言のとおり、ビットコインの取引速度など、しばしば指摘されることもあります。しかしながらその根幹技術であるブロックチェーン技術には有用性が認められ、多くの機関・企業ではその活用が見出されています。
欧州証券市場監督局では、仮想通貨とブロックチェーン技術を含む金融イノベーションの発展を監視するとしています。
参考:CoinDesk , The Guardian