仮想通貨のビットコインキャッシュ(BCH)が価格乱高下を続けています。10日から12日にかけて一気に暴騰し、一時30万円近くまで価格を上昇、過去最高値を更新させました。13日14時現在では約14万円と、直近24時間での価格変動は約35%のマイナスとなっています。調整局面ですが依然乱高下をしている状況です。
当初予定されていたビットコイン(BTC)のハードフォークですが、Segwit2xによる分岐が回避されたことにより、ビットコインに一極集中していた資金がビットコインキャッシュに流れたという見方がされています。また、ビットコインよりもビットコインキャッシュの方がマイニングの効率が高くなり、ビットコインキャッシュにマイナーが偏ったことも原因として考えられています。この他にもさまざまな憶測が飛び交っていて、相場動向を判断しづらいのが現状です。
現在はビットコインのマイニング効率の方が上回り、再度ビットコインは戻り相場になっていますが、14日の前後にビットコインキャッシュはハードフォークを行う予定なので、これにより新たな仮想通貨が誕生するのでは、といった憶測も散見されます。
これの付与を期待してビットコインキャッシュの購入を考えている方も見られますが、今回のハードフォークは難易度調整を目的としたアルゴリズム修正のためのアップデートなので、ビットコインキャッシュのチェーンが分岐して新たな通貨が付与される可能性は低いと思われます。
また、14日の前後ではビットコインキャッシュ、ビットコインともにボラティリティ(価格変動率)が拡大する恐れもあります。大きくレバレッジを掛けた取引はリスク高いので、慎重に判断するようご注意ください。
アルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)の価格も下落につられる可能性がありますので、仮想通貨の取引になれない方は一時避難的にフィアット(ドルや円など法定通貨)に移動させておいてもいいかもしれません。ビットコインキャッシュを巡って市場では今後の動向が注目されています。