国内大手仮想通貨取引所「bitbank.cc」で7月12日からイーサリアムの取り扱いを開始した。取り扱いのペアはETH/BTCとなる。
ここのところ市場全体が相場を下げている仮想通貨。悲観の声が多く散見されるが、下げているということは、その分安価に購入しやすくなっているとも考えられる。
相場には「総悲観で買い、総楽観で売り」という言葉がある。もちろんこの限りではなく、逆の可能性もありうるので慎重な判断が求められる。
イーサリアムはビットコインと異なるブロックチェーン技術を用いており、ビットコインでは取引履歴の記録が主なものだが、イーサリアムではスマートコントラクトという、履歴以外に契約内容なども記録できるため、大手企業もこのシステムに活用を見出している。
さて、ビットバンクだが、イーサリアムの取扱いだけでも市場を明るくするニュースであるが、スマホ向けポイントサイトのモッピーなどを運営しているセレスと、7月12日に資本業務提携をしたことでも話題となっている。
今回の業務提携では、仮想通貨やブロックチェーン関連事業を両社共同で進めていくとし、「bitbank.cc」を国内最大規模にすることを目指すという。
また、セレスは事業会社、金融機関に向けたホワイトラベル提供サービス「bitbank for broker」の導入を検討しており、中長期的には、IoT(Internet of Things)、M2M(Machine to Machine) の社会にマイクロペイメント(超少額決済)での IoM(Internet of Money)の実現に向け両社共同で研究開発をしていくという。
資本提携では、ビットバンクが第三者割当増資により新株を発行し、また、既存の株主からも取得するという。これに対する株式取得価額は 8億5,000万円になるという。
日本国内では法整備も進められており、仮想通貨取引所の設立が増えてきている。また、これからビットコインなど仮想通貨投資を始めようという声も目立つようになっている。
今回、bitbank.ccでイーサリアムを取り扱うことや、セレスとの提携により8億5,000万円を調達したビットバンクが、国内最大規模の仮想通貨取引所として今後、国内の仮想通貨市場を牽引していくことになるのかもしれない。
参考:bitbank.cc
参考:セレス