相次ぐ山菜による誤食事故

山菜など、野草は栄養価が高く、健康にいいものが多く、また味も美味しいものが多いため、自分で採って食べる人も多いですが、最近、イヌサフランやスイセンといった、少し見ただけでは見分けのつきにくい山菜による、食中毒で事故が相次いでいます。今月11日には、北海道の富良野地方で男女3名が人気の山菜「ギョウジャニンニク」と間違えて「イヌサフラン」を食してしまい、80代の女性が亡くなるなど重大事故を起こしていて、残り2名は現在(5月16日時点)も入院中であることが分かりました。

イヌサフランの見分け方

イヌサフランは、葉の形状がギョウジャニンニクと酷似していて、誤食すると、呼吸困難や、おう吐を起こし、場合によっては死亡することもあるということで、北海道は、食用植物と見分けられない場合は食べないように注意を呼びかけているとのことです。見分けるコツとしては「ギョウジャニンニク」にはその名の通り、ニンニクの匂いがするのに対し、「イヌサフラン」は匂いがしなく、茎の色も「ギョウジャニンニク」は赤紫色をしているのに対し、「イヌサフラン」は赤紫色でなく、形状も球根のような根をしているとのことです。

スイセンでも食中毒

また、長野市では、5月16日、午後2時ころ、調理実習で「スイセン」を食べた生徒や教員、14人が、おう吐などを起こし、病院に運ばれる事故がありました。長野市保健所によると、「ニラ」と間違えて、「スイセン」を食してしまい、中毒を起こした可能性もあるとのことです。こちらはいずれも命に別状はなく、大事にはいたらなかったとのことですが、身近にこのような危険が潜んでいるというのは恐ろしいことです。長野県によると、この季節になると、山菜採りなどで誤って毒性のある植物を食し、体調を崩す事例が多く、食用植物と見分けがつかない場合は、食さないように注意を呼びかけています。

ネットでも様々な声が

しかし、山菜は美味しく、自分で採るのも楽しみのひとつとあって、食べてしまう人も多いかと思います。ネットでも今回の食中毒について話題となっていて、「山菜とか危ないよね」、「こええええええええええ」、「山菜なんて見分けつかん」、「こんなもん見分けられん」といった、山菜に注意が必要だといった声や「ちょっと山行ってくる」、「実家の北側に何株か生えてる」などと身近にあるものだという声も見られます。「スマホで撮影したら毒草か解るアプリとか無いもんかね」といった目のつけどころが良い意見があったので、山菜採りに行きたい人には野草の確認ができるiOS/Android対応アプリ『季節の野草・山草図鑑』をオススメします。

野草を確認できるアプリ

『季節の野草・山草図鑑』では野草の名前が分からなくても色や大きさ、季節や草丈で探すことができ、野草や山草、600種類ほどの画像が収録されています。また、対象の植物の名前の由来や花言葉なども見ることができ、知識もつけることができます。まさに山菜採りに行く人はこのアプリを入れておけば安心ではないでしょうか。一番の安全策は自分で判別が付かないときは、決して食べないことですので、そのことを念頭においた上で山菜採りを楽しまれたらいかがでしょうか。

季節の野草・山草図鑑(GooglePlay)