ジョージア国立銀行(NBG)が中央銀行デジタル通貨(CBDC)の概念を詳述する文書を今後数ヶ月以内に公開する予定であることを明かした。通貨当局はこれを用いて、今年の上半期に開始する予定のCBDCのパイロットの提案を最終決定する。
南コーカサスにあるジョージア共和国の中央銀行であるNBGが、自国通貨であるラリのデジタル版「デジタルラリ」のホワイトペーパーをリリースした。当初2022年に予定されていたCBDCのパイロットは延期となってきている。
副総裁は「2023年の前半に文書を公開し、その後にパートナーと一緒にプロジェクトの実施にかかる時間を話し合う予定」と現地メディアのインタビューに答えた。
現段階でプロジェクトを実現可能かどうかはまだ決定されていないことに注意しつつ、最初の段階では機能の大部分が限定されたパイロットになると付け加えた。
ジョージアの金融政策規制当局は「NBGの使命は、金融と物価の安定を確保することです。デジタル技術の発展により、中央銀行通貨の開発とラリのデジタル版の作成が必要になりました」と以前語っており、デジタル経済の要件をより適切に満たし、経済政策の有効性を高めるためにもCBDCの必要性が高いと強調している。
「デジタルラリは現在の法定ラリよりも安く、安全で迅速な支払手段になり、仲介業者、商業銀行、または決済システムのサービスは、デジタルラリにおいて操作を実行する必要がありません」とNBGは述べ、新たなプラットフォームはオフラインでも動作することを示唆した。