米国証券取引委員会(SEC)は「暗号資産の預金に利息を支払う口座のリスク」について投資家に警告をした。SECは暗号通貨貸付プラットフォームに対し罰金を科しており今回の警告と執行措置は一貫している。
SECの投資家教育擁護局と執行部の小売戦略タスクフォースは月曜日、暗号資産預金に利息を支払う口座でリスクについて投資家を教育するために投資家速報を共同で発行したと発表した。
同日、SECは暗号通貨貸付プラットフォームBlockfiに対して1億ドルの罰金の請求を発表し、BlockfiはSECおよび32の州規制当局との和解のため請求に同意をした。
SECの主張によれば「暗号資産を保有するための有利子口座は、銀行や信用組合の預金ほど安全ではない」と説明している。
証券監視委員は、銀行と信用組合が連邦と州の両方の銀行規制当局によって規制されていると述べ、さらに銀行または連邦信用組合での預金は、連邦預金保険公社(FDIC)および全国信用組合管理局(NCUA)によって保険がかけられており、米国で登録されたブローカーが保有する証券口座も、証券投資者保護公社(SIPC)によって保険がかけられる場合があるなど、現金と暗号通貨では有利子口座のリスクが異なることを強調。
「暗号資産の有利子口座を提供している企業は、銀行や信用組合と同じ保護を投資家に提供しておらず、それらの企業に送られる暗号資産は現在保険がかけられていません。」と警告した。
有利子口座に保有される暗号資産は借り手に貸し出される貸付プログラムを含んでおり、様々な製品や活動に投資される可能性がある。一方で市場の変動性や流動性、保有会社の破産などの可能性などのリスクを担保しきれておらず、法定通貨の代替として暗号資産を用いるリスクについて概説した。